必見! 紅茶が歯周病と口臭の予防に効果があることが研究によって判明!

2015年10月20日

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痛みなど自覚症状はほとんどないものの、放置しておくとコワい"歯周病"...
実は日本人の約8割(厚生労働省調べ)が知らない間に患っている、または歯周病予備軍と数えられるほどです。
そんな、国民病とも言える歯周病ですが、この度、キリンビバレッジの「紅茶と暮らし研究所」で紅茶と歯周病原菌に関する実験を行ったところ、驚きの結果になったとか。その内容を、「紅茶と暮らし研究所」の、キリン株式会社「飲料技術研究所」主任研究員・栗原信さんと、同研究員の工藤あずささんにお聞きしました。

明らかになった"紅茶ポリフェノール"の優れた抗菌作用!

キリン株式会社「飲料技術研究所」主任研究員・栗原信さん

「歯槽膿漏や口臭の原因になるばかりか、最近は糖尿病や脳卒中といった重篤な病気との因果関係も明るみになった歯周病ですが、私たちはかねてから紅茶の効果について研究を行っていて、今回は"食べる"、"飲む"の出発点である口内環境との関係を探ってみました」
(栗原さん)

キリン株式会社「飲料技術研究所」研究員・工藤あずささん

実験を手がけたのは、工藤さんをはじめとする紅茶と暮らし研究所メンバーで、北海道医療大学歯学部の鎌口有秀先生の協力をいただいて研究を行ったそうです。

カギを握っていたのは、紅茶に含まれる「紅茶ポリフェノール」。茶葉の種類や淹れ方で含有量は変わりますが、基本的には紅茶すべてに含まれる成分です。
ポリフェノールといえば高い抗菌作用で知られる緑茶カテキンが有名ですが、工藤さんらチームは、紅茶ポリフェノールにも同様の効果が期待できるのではと仮説を立て、ふたつの実験に臨んだところ、緑茶カテキン以上の力があることを突き止めました。

ひとつ目は、歯周病原菌の増加を抑える効果です。実験では、37℃の無酸素状態という歯周病原菌が好む環境を作ります。そして、さらに飲み終わった後の口の中を再現するべく、通常の10分の1程度の濃度の紅茶と緑茶の成分を歯周病原菌と合わせて培養します。それから、数日ごとに菌の濃度を測定しました。

「歯周病原菌が増えると試験管は濁るので、光の吸収度を調べましたが、歯周病原菌だけの試験管と較べて、紅茶と緑茶を加えた試験管は同じように濁りが少ないという結果に。つまり、両者には同程度に歯周病原菌の抑制効果があったということがわかりました。紅茶・緑茶ともにわずかな量で、歯周病原菌の増加を抑えたことになります」
(工藤さん)

そして、紅茶ポリフェノールの優位性が際立ったのは、もうひとつの研究でした。
ここでは、先ほど挙げた歯周病原菌から生まれ、タンパク質を分解する働きを持つ2種類の病原プロテアーゼを対象に実験を行いました。
この病原プロテアーゼというのは、歯ぐきを溶かして歯周病を悪化させる手先のような存在とのこと。
活性を抑えることが出来れば、病状の進行を食い止められることになります。
果たして、紅茶と緑茶が、それぞれ、病原プロテアーゼを抑えることが出来るのか?

「この実験では通常よりも100倍ほど薄めた濃度の紅茶と緑茶を使いました。2種類の病原プロテアーゼに紅茶と緑茶をそれぞれ合わせて、どれくらい活性を抑えることが出来るか計測したところ、紅茶のほうが緑茶よりも病原の活性を抑える結果になりました。紅茶の方が緑茶よりも2倍以上の抑制効果も出た程です。紅茶ポリフェノールの分子は緑茶カテキンよりも大きく、そのため病原プロテアーゼを捉えやすいのが理由だと考えています」
(工藤さん)

「紅茶といえば、ちょっとした一服やおやつの際に飲むというイメージですが、食事の時にもどんどん飲んでいただきたいですね。紅茶習慣が、歯周病予防という健康なお口の維持につながります」
(栗原さん)

さらに、口臭予防にも期待できるみたい?

紅茶は歯周病だけでなく、口臭予防にも効果が期待出来るのではないか?ということで、今度は、口臭の元になる「メチルメルカプタン」と呼ばれる成分を紅茶が抑えることが出来るか実験も行いました。

まず、実験にご協力いただいた健康な男女5名を対象に、紅茶とお湯を飲んでもらいます。
飲用前の濃度を1.0とした時の、飲用後の濃度を比較しました。

「被験者には歯磨きの後、牛乳を飲んでいただき、食事後に食べかすが口の中に残っている状態を再現。牛乳を飲んだ後、2時間が経過する間に紅茶またはお湯を500ml飲んでもらった場合の口臭成分濃度の上昇率をそれぞれ測定しました。紅茶かお湯を飲む前の口臭成分濃度を1.0とします。結果、お湯飲用後は平均2.6と上昇しましたが、紅茶飲用後は平均0.4にとどまったのです」
(工藤さん)

つまり、紅茶を飲むことで、口臭は抑えられるということ。これからは、ちょっとにおいが気になる食事の際は、紅茶が手放せませんね。

ちなみに、栗原さんは歯周病予防のため、朝昼晩、食事の後は歯磨きと歯間ブラシでケア。
普段口にするのはもっぱら紅茶で、さすがは主任研究員です!
とはいえ、本当に口内は健康で口臭は気にならないのでしょうか。

そこで取材時に、口臭実験を行った測定器を使い、ライターと比較実験を行いました!

注射器のような器具の先端を口に加えてまま、30秒待ちます。その後ポンプを数回押したり引いたりして口内の空気を回収します。そして、口から外して素早く注射針をとりつけ、測定器に差し込みます。
想像していたよりも大きい機械で、結果が出るまでに5分程度は掛かりました。
緻密な分析が行われている印象です。
さて、結果は!?

なんと、栗原さんの口臭成分メチルメルカプタン濃度はライターの10分の1以下という結果に。
紅茶ってスゴイ。栗原さんってスゴイ。

この結果を目の当たりにしたライターは不摂生な生活を見直し、お口のケアと紅茶習慣を取り入れようと心に誓いました。

健康効果に加えてエチケットにも役立つことがわかった紅茶。皆さんの生活に、もっと取り入れてみてはいかがでしょうか?


取材先のご紹介

栗原 信

キリン株式会社 R&D本部飲料技術研究所 主任研究員
兼 キリンビバレッジ「紅茶と暮らし研究所」主任研究員


工藤 あずさ

キリン株式会社 R&D本部飲料技術研究所 研究員
兼 キリンビバレッジ「紅茶と暮らし研究所」研究員
日本紅茶協会認定 ティーアドバイザー


<参考資料>紅茶が口内環境を整える!
~紅茶が口腔内細菌、口臭成分へ与える影響について~

http://www.kirin.co.jp/company/news/2015/0831_01.html

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